野口勝宏 -NOGUCHI Katsuhiro
「ここは花の島」 帯文 谷川俊太郎

街を花で明るくしたい。「花の力」で人を元気にしたい。そんな願いから震災直後より「福島の花」の撮影をしています。花は人の感情に触れ心のドアを開く力があります。花を通してどこか記憶の中にある花へとリンクし楽しかったこと悲しかった事と想いを馳せる力があります。この「福島の花」を見た方々が、ひと時でも幸せな時間を感じ未来に希望を持ち前に進むそんな一つになれればと写真家の視点から撮影をし続けています。背景を取り払った写真から花本来の美しさを感じ、花びらや葉にある微妙な色合いやグラデーション、形状まで新しい発見をする事でしょう。私自身も花を見ているようで見きれていなかったそんな気がしています。そんな新しい発見こそが皆さんの生きる楽しみになりまた、新しい物を創りだすクリエーターの原動力に繋がってゆくそんな写真でありたいと思っています。